◇警官様々、コンビニや飲食店に特需/観光業者、客足遠のき「不況」の嘆き
北海道洞爺湖サミットを迎え入れた胆振管内洞爺湖町周辺で、厳しい警備や交通規制が続き、町民の生活に変化が出ている。
洞爺湖温泉街では、警察官や政府関係者ら長期滞在者が増加。
コンビニエンスストアなどが客足を伸ばす一方、観光客相手の土産物店などは閑古鳥が鳴き、「サミット不況」とのぼやきも聞こえてくる。【和田浩幸】
町観光振興課によると、7月の観光客数は前年同月数(約47万人)とほぼ変わらない見込みだが、ほとんどがサミット関係者で純粋な観光客は少ない。警備などに伴う規制で敬遠されたようだ。
こうした客層の偏った町では商売にも影響が出ている。
飲食店では昼食時に行列ができるようになった。
以前はあまり見られなかったが、ラーメン店の男性店主(63)は「中華鍋を振りすぎて腕が痛い。こんなに景気のいいことはなかった」と腕をさすりながら笑う。
温泉街中心部のコンビニ「セイコーマート洞爺たなか店」は、7月の1日当たりの売り上げが2倍に。警察官らが間食用に購入するカップメンなど棚から商品が消える日もあり、佐伯隆主任(35)は「仕入れを増やさないと間に合わない。他店から応援のアルバイトも来ている」と大忙しだ。
一方、観光関連施設での客足はまばらだ。温泉街から南東約5キロの同管内壮瞥町の観光名所、昭和新山(標高398メートル)の複数の土産物店では、7月以降の観光客が激減。
ある男性経営者(73)は「1日で缶ジュース2本しか売れなかった。50年間商売し、こんなことは初めて」と嘆く。
別の男性経営者も「7月以降は売り上げが9割以上落ちた。昭和新山はサミット不況だ」とため息。
産直品直売所も客足はまばらだったが、7日は反サミット団体のデモ行進の団体メンバーによる購入があり、こちらの表情はいくらか和らいだ。
洞爺湖の遊覧船も利用者が減少した。
運航会社「洞爺湖汽船」は6〜9日の便数を1日18本から7本に減らした。
横岸沢一洋・総務部主任は「乗客減少は想定内。一時的なことでサミット期間中に運航すれば宣伝効果も大きい」と冷静に受け止める。
洞爺湖町の佐藤正人・観光振興課長は「経済効果にばらつきはあるが、洞爺湖の知名度は確実に上がった。長い目で見れば地元にとってプラス。サミット後に観光客が増えることを期待したい」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080709-00000000-mailo-hok
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2008年07月09日
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